枯葉でさえ ― 2010年12月03日
枯葉でさえ
美しいのだ
自然は
きらきらと
風に揺れて
清らかな高みから
わたしを
見下ろしている
老いていくのは
つらいことだと
いつからか
思いこんでいた
わたしを
共有 ― 2010年12月06日
陽を浴びて
そこに立てば
その陰にいる者にも
光がさす
透きとおるたましいなら
なおのこと
自分に与えられたものは
自分だけのものではない
時には ― 2010年12月10日
時には
思い出そう
あの頃よく
歩いた道
描いた夢
今では
少し幼く見える
遠い日の二人の
戸惑い
泣き顔
笑い声
日だまりに
木の陰に
よみがえるよ
変わらないもの ― 2010年12月13日
変わらないものなど
ないというけれど
あなたの笑顔だけは
少しも変わらない
この先 幾度
寒い冬が来ようとも
いつまでも
わたしの心を
あたため続けるだろう
いつもここに ― 2010年12月17日
あたたかい心なら
いつも
ここにある
大切なものなら
いつも
そばにある
気づかないだけなんだ
日々に
流されていると
光の庭 ― 2010年12月22日
光に満ちあふれた庭に
足をふみ入れると
暗く冷たい夜も
凍える気持ちも
あっという間に
溶けていくね
今日のこの光を
胸にいだき続けて
いつでも帰れる場所に
すればいいんだね
祈り ― 2010年12月24日
祈りという
純粋な願いが
天に届くとき
祈りという
大いなる恵みが
地上に降りそそぐ
祈りという
美しい 光の糸が
天と地を結び合う
聖らかな夜
年の瀬に ― 2010年12月28日
去ってゆくものに
少しだけ
想いを残し
やって来るものに
少しだけ
こころを託し
自分の中の
バランスを
保っていよう
何もかも すぐに
手放すことはないし
未来を夢みるのも
とても 素敵なこと
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